装飾と犯罪
装飾を施す行為は文化的に劣った行為であると述べるなど、装飾が不要な理由についての論理的な説明はほとんどなく、趣味や空間を無理やり正当化しているだけのように読める部分が大半だった。
ほぼ唯一の論理的な部分は、装飾はリソースの無駄遣い(モノ自体ではなく装飾にリースが費やされるし、そうして生産された装飾が流行り廃りを生んでモノの消費サイクルを早めてしまう)である、という主張ぐらい。
結局、装飾が必要か不要かは個人の好みだし、個人の好みは時代の流行りや空気による。
私は高貴な方々にこの話を説いているのである。(略)カフィル族の人達やペルシャの人達、それにスロヴァキアの女達がやる装飾を、そして私の靴職人がやる装飾を私は我慢しよう。
などと公言するあたりは時代(と本人の過激さ)を感じる。