2023-01-01から1年間の記事一覧
ここ10年くらい、新建築は定期的に木造特集を組んでいる。ざっと過去の履歴を見てみると、木造を集中的に取り扱ったのは2014年11月号が最初で、翌年11月号にはさっそく「木造特集」の副題が添えられ、以降2019年まで10月または11月が木造特集になっている。…
今月号はコミュニティをつくるという建築の可能性に焦点が当てられている。建築がこういう側面を持つことを知ったのは大学の設計課題を通してである。コミュニティ施設の併設が必須とされた集合住宅の課題では、建築というのは人が集まる場所を物理的に作る…
欠かせない側面になってきたが、全身となる特集は2016年と2018年ということで意外と少ない。外皮性能が仕様とともに記載されている点は有意義だが、全体的にシンプルな箱型が多いのが残念だった。その意味では箱の家170は難波さんが20年ほども前から続けてい…
近代建築史の最も重要な素材を一つあげるなら、ほとんどの人がコンクリートを選ぶだろう。コルビジェのサヴォワ邸から安藤忠雄の住吉の長屋まで、近代建築のメルクマールとなったコンクリート造の作品は枚挙にいとまが無い。そういった歴史認識に対して、副…
NOA A HOTEL ANY WHEREは部屋毎に移動する、トレーラーハウスの作品。アーキグラムのウォーキング・シティやプラグイン・シティが建築レベルで実現しようとしている例かも知れない。可動性がプログラムの変更を容易にするという発見がなされている。その可能…
提示される7つの力の最初が「連想の力」なんだけど、本のタイトルからしてジョン・ラスキンの『建築の七燈』を連想させる。ちなみに他の6つの力は数の力、ゴシックの力、細部の力、模倣の力、地霊の力、過去の力。 kenchikusaisei.hatenablog.com はじめから…
初版は1961年であり、収録されている原稿は1958年から60年にかけて建築雑誌に発表されたものである。タイトルから執筆当時の愚作について書いているのかと思っていたが、実際は当時都市に生まれていた建築の新しい巨大さを示しつつ、そこに(フリーランスの…
「内と外の親密な関係ー土間・テラス・光庭」という見慣れないタイトル。いつもは土間とかテラスとか庭がテーマになっていた。これらを3つまとめて副題にするのは初見じゃなかろうか。 佐藤邸|西沢立衛建築設計事務所+ミサワホーム 大企業とアトリエの協業…