建築再生日記

建築を見たり読んだり聞いたりして、考えたことを記録するメモ帳

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新建築2021年5月号

日本女子大学 百二十周年館は1階の過半をピロティとすることでキャンパス全体をつなぐような建物としつつ、地下に設けたパティオが新たに集まる場所を提供している。杏彩館は最低高さを満たすためのヴォールトが通りから見た時の特徴的な立面を作る。なんて…

住宅特集2021年5月号

小金井の家は作品よりも批評が印象的。空間形式の変化、使い手の変化が要請した空間の繋がりの緊密さへの気づき。社会に開こうとする意思が別の位相で建築になっていることに対して歴史の創造性を感じるという感受性とそれを言葉にする文章力。こういう文章…

様式の上にあれ

村野藤吾は作風がないことが作風であるというパラドキシカルな印象を持っている。一方で、地元にいくつかある(あった)村野建築は今でも強く印象に残っている。その経験から、思想を持って丹念につくられたものにはある種の強さが宿ることを学んだ。 村野建…