建築再生日記

建築を見たり読んだり聞いたりして、考えたことを記録するメモ帳

住宅特集2023年9月号

NOA A HOTEL ANY WHEREは部屋毎に移動する、トレーラーハウスの作品。アーキグラムのウォーキング・シティやプラグイン・シティが建築レベルで実現しようとしている例かも知れない。可動性がプログラムの変更を容易にするという発見がなされている。その可能性は、サブスク利用とすることで実現可能性が高められている。都市ではなく建築単位で可動性を持つと、数十年単位で行われている都市の盛衰が数ヶ月単位に縮まり、都市のダイナミズムはとてつもなく早いサイクルになる気がする。そういう可能性を感じさせる。

苔庭の家の、万華鏡の家を思わせる六角形のプランは、周りを木々に囲まれた別荘ならでは。

めぐりめぐらすは、何の変哲も無い老朽化した建物が、旧・五島教会の踏襲や、コルビジェのオマージュといったコンテクストを挿入されることでゲニウス・ロキを纏い、意図のある作品に昇華されている。

林の中の4枚屋根は、シェアハウスのような独立性の高いプランが良い。というか好き。