2020-02-09 建築と断絶/Bチュミ B・チュミ 本書の内容をひとことで言えば「建築の形と機能に関係なんて無い」ということになろう。 形態は機能に従うのではなく、形態と機能は断絶している。 この考えはレムの「錯乱のニューヨーク」や青木淳の「はらっぱと遊園地」でも主張されている。磯崎新の「プロセス・プランニング論」もそうだろう。 チュミが彼らと違うのは、訳者があとがきで徹底的に罵倒しているように観念のみが先行して少しも人間のことが考えられていない点であろう。 実際はどうなんだろう。パリのラ・ヴィレット公園を見てみたい。